また、05年7月には、従来の「ヒマラヤプロジェクト」の中に、東京大・京都大・国立大医学部にターゲットを絞った超難関大を目指すコースが設けられた。例年、1~2名程度しかいなかった東京大志望者も、この学年では15名と大きく増えた。1年生での躍進が生徒に自信を与え、「先生についていけば大丈夫だ」という信頼感が、生徒を更なる飛躍へと導きつつあるのだ。
石寺先生は「新生・酒東」の躍進を振り返って、次のように述べる。
「特にこの学年は、生徒一人ひとりに高い目標を与え、達成させることで、生徒の中に自信や充実感を与えてきました。『頑張ればきっとできる』という夢を持たせられたことが、04年度1学年の躍進につながっていると思います」
一連の取り組みは05年度の1学年にも受け継がれ、徐々に学校全体へと波及しつつあるという。すべての学年に取り組みが浸透したときこそが、真の意味における「新生・酒東」の誕生なのかも知れない。
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