VIEW'S REPORT 学習計画・学習記録で自学自習力を付ける
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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卒業生の学習表を手本に計画立案

 次に「学習計画表」の書式と運用の方法について見てみよう。基本的な書式は1・2年次と3年次ではほぼ同じだが、多くの学校で見られるように、起床→授業→家庭学習→就寝といった1日の生活を記録するのではなく、あくまで家庭学習だけに絞った書式になっている。
  学習計画を立てるのは、1・2年次なら定期考査の2週間前や長期休暇の前、3年次は翌月の分を前月までに記入しておく。その際、教材名はもちろん、その日に取り組む範囲まで具体的にページ数で記入させるのがポイントだ。各教科の枠をある程度幅を持たせたつくりにしているのも、生徒が自分で区切り線を引いて、教科書やテキストなど学習に使う教材名を具体的に書き込むことができるようにするためである。
  ただ、3年生の夏期休暇のように、特に家庭学習が重要になる時期は、「学習計画表」で一気に細部まで落とし込むのではなく、学習計画を大まかにデザインするためのステップを挟む場合もある。例えば、英語なら単語、文法、読解でどの問題集を使うかを決める。そして、それぞれについて、いつまでに○ページまでという風に、大まかにレイアウトしていくのだ。担任との面談でチェックが入って、OKということになれば、この時点で初めて「学習計画表」の作成に取りかかる。
  また、面談を通して卒業生の「学習計画表」を見本にしながら、具体的な計画の立て方をアドバイスすることもある。「どの教材をどんなペースでこなしているかといった教科の配分と共に、『この先輩は、うまく休憩を入れて気分転換をしている』『睡眠時間がちゃんと取れている』など、生活のリズムについても参考にさせています」と、森本先生は述べる。


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