「家庭での勉強開始時間を一定にする」「不得意教科に多くの時間をかけるようにする」など、家庭学習に関する20のチェックポイントについて、それぞれ○△×の3段階評価を行い、「反省」を書くための材料とするのである。すべての項目が○であるに越したことはないわけだが、それだけが本診断票の狙いではないようだ。
「我々の狙いは、こういう風に生活することが理想であるということを示し、それを学期に一度は生徒自身が意識する機会を持つということです。実際、『七つしか○がつかなかった』と言って、真剣に自分の生活を見つめ直す生徒も少なくありません」(石川先生)
なお、現在の2学年では、「記録して振り返る」という形から、前日の記録を書き込むと同時に、その日の計画を書くという形に移行している。1年次の積み上げの上に、計画を立ててそれを手直しするという形を盛り込むことで、計画的・意識的な学習習慣の確立を狙っているのだ。2年次の半分が過ぎた05年度10月現在、通常授業日の週平均は、約200分を維持できているという(※)。
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