VIEW'S REPORT 学習計画・学習記録で自学自習力を付ける
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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「自己診断票」で学習・生活を振り返る

 また酒田東高校では、学期末の反省を書かせる前段階として、「学習と生活の自己診断票」(図7)を活用している。

▼図7
図2

  「家庭での勉強開始時間を一定にする」「不得意教科に多くの時間をかけるようにする」など、家庭学習に関する20のチェックポイントについて、それぞれ○△×の3段階評価を行い、「反省」を書くための材料とするのである。すべての項目が○であるに越したことはないわけだが、それだけが本診断票の狙いではないようだ。
  「我々の狙いは、こういう風に生活することが理想であるということを示し、それを学期に一度は生徒自身が意識する機会を持つということです。実際、『七つしか○がつかなかった』と言って、真剣に自分の生活を見つめ直す生徒も少なくありません」(石川先生)
  なお、現在の2学年では、「記録して振り返る」という形から、前日の記録を書き込むと同時に、その日の計画を書くという形に移行している。1年次の積み上げの上に、計画を立ててそれを手直しするという形を盛り込むことで、計画的・意識的な学習習慣の確立を狙っているのだ。2年次の半分が過ぎた05年度10月現在、通常授業日の週平均は、約200分を維持できているという(※)。

※3年次には「学習と生活の記録」に更に改良を加え、学習計画を上段に、実施記録を下段に置き、週ごとの計画を立てた上で学習を実行する形式に変更(進化)させる予定。

(注)「学習と生活の記録」及び「自己診断票」の書式・運用に関しては、長崎県立島原高校の取り組みを参考にしている。


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