一方、学習量が過大で自由時間が取れないという点も、看護系学部・学科の学生に共通した悩みだ。看護師の受験資格を取得するためには、3年課程で1000時間以上の臨地実習を含む約2900時間(最低93単位)の膨大な学習・実習時間をこなす必要がある。その上、保健師・助産師の受験資格も合わせて取得しようとすると、更に多くの単位取得が必要になる。そのため、ドロップアウトを考える学生も少数だが存在するという。
図2は、学部系統別のイメージギャップを調べたものだが、看護系学部・学科を含む「保健系統」の最大の課題は「学習負荷の過大」だ。04年度調査では33.8%と、薬学系統に次ぐ高い数値を示しており、「勉強についていけない」「自由時間が少ない」という不満を持つ学生が多いことが分かる。
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