VIEW'S REPORT 総合学科の現状と今後
古屋 孝徳

▲山梨県立甲府城西高校校長

古屋 孝徳

Furuya Takanori

教職歴37年目。甲府城西高校に赴任して3年目。「教育は情熱・愛情・継続。生徒の人間力を高めたい」

樋口 勝彦

▲山梨県立甲府城西高校教頭

樋口 勝彦

Higuchi Katsuhiko

教職歴36年目。甲府城西高校に赴任して1年目。「社会に出て、責任ある仕事ができる生徒を育てたい」

古河 通也

▲山梨県立甲府城西高校

古河 通也

Furukawa Michiya

教職歴25年目。甲府城西高校に赴任して8年目。教務主任。「自分で物事を選択できる生徒を育てたいですね」

中村 正樹

▲山梨県立甲府城西高校

中村 正樹

Nakamura Masaki

教職歴22年目。甲府城西高校に赴任して9年目。総合学科主任。「生き方を考える材料を与えていきたい」

小林 一之

▲山梨県立甲府城西高校

小林 一之

Kobayashi Kazuyuki

教職歴20年目。甲府城西高校に赴任して4年目。進路指導主事。「総合学科の可能性を追求していきたい」

勝俣 透

▲山梨県立甲府城西高校

勝俣 透

Katsumata Toru

教職歴17年目。甲府城西高校に赴任して4年目。進路指導副主任。「忍耐力のある生徒を育てていきたい」

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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事例1 進路意識の明確化と基礎学力・表現力の充実を目指す

山梨県立甲府城西高校

生徒の進路意識を高める

 山梨県立甲府城西高校は、97年に県内の商業高校と工業高校を統合して発足した県下初の総合学科高校である。甲府城西高校においては大学・短大・看護医療系学校進学者3割、専門学校進学者4割、就職者3割と、生徒の進路は多種多様。異なる志向性を持つ生徒にきめ細かく対応し、適切な進路指導を進めていくことが重要になる。
  加えて近年、更に指導を難しくしているのが、進路に対する目標を明確に持っている生徒と、そうでない生徒との間に「意識の格差」が見られることだ。樋口勝彦教頭は次のように述べる。
  「明確な目標を持って入学当初から意欲的に取り組む生徒が多い一方、モラトリアム的な生徒が増えているのも事実です。保護者の中にも、子どもが何を目指しているのかつかみにくいという悩みを抱えている方もいる。1年次後半の選択科目の登録に向けて、入学当初から生徒の意識付けを行うことが、いよいよ重要になってきていると思います」
  甲府城西高校では、2年次以降の履修科目は希望進路に応じて選択科目が中心になるが、履修科目は1年次の6月に仮登録、10月に本登録をするため、1年次の前半までには、生徒は将来の進路を見据えた科目選択を考えなければならない。
  そのため、入学直後から「産業社会と人間」「総合的な学習の時間」の授業を使って産業・職業の理解、学問分野の研究を深めることはもちろん、「上級学校・企業見学」「養護学校・盲学校交流」「社会人講話」などを行い、10月末の本登録に向けて進路意識を高めていく。


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