VIEW'S REPORT 総合学科の現状と今後

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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作文を多用して進路意識を明確化

 更に、甲府城西高校の特徴的なところは、進路意識を醸成するために作文を多用していることだ。入学直後の、自己分析を通して自分を振り返る「自己を語る」を皮切りに、行事ごとに800字程度の作文を書かせ、学んだこと、感じたことを書き残していくのである。総合学科主任の中村正樹先生は、次のように述べる。
  「希望進路を明確にするには、自己理解と共に自分の表現を持つことが重要です。最初のうちは、言葉の技術の問題は二の次。書くことそのものを主眼にしています。また、生徒が書いた作文は、すべて発表会を通して他の生徒と共有させることにしています。自分とは異なる様々な考え方に触れることで、幅広い人間性を養うと共に、切磋琢磨し合う雰囲気がつくられるんです」
  更に、一連の作文活動の集大成として、1年次の終わりには「ライフプラン」を作成させている。高校卒業後、どのように生きていくのかを年表形式で記し、自分の将来像を固めていくのである。


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