進路目標の明確化と並んで、近年、特に甲府城西高校が力を入れているテーマが「基礎学力の定着」だ。進路指導主事の小林一之先生は、「進学でも就職でも、基礎学力はすべての生徒が身に付けなければならない必須の力です。大学の推薦入試や就職試験の論文対策、大学進学後の学びや就職後のキャリア形成にも欠かせません」と述べる。
中でも、特に力を入れているのが国語力・表現力の育成だ。学校設定科目「小論文演習」の他、ここ2~3年の間に「朝読書」の導入、外部講師による小論文課外、ビデオ講座、日本語能力検定試験の必須化などを実施し、総合的な国語力・表現力の育成に努めてきた。小論文指導の際は、40名近くの教師が個別指導を担当し、成果を上げてきた。更に06年度からは、2年次に、理科系進学者など数学が必要な生徒以外の生徒は、「国語総合」2単位を継続履修することを決めた。
また甲府城西高校では、04年度から「進路マップ 実力判定テスト」(※)を導入し、基礎学力の定着度合いの把握にも努めている(図2)。
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