教育現場の改善・再構築の鍵となる概念、「学校力」。 学校を取り巻くさまざまな教育環境の変化に立ち向かう、 この「学校の内発的な変革力」を、 筑波大大学院・小島教授は五つの要素に分解、整理した。 今号の特集では、その五つの要素の中でも 継承・共有が重要となる「指導力」について考える。 「07年問題」などの教育環境の大きな変化の中で、 指導力は校内でどのように高めていくべきなのだろうか。
指導力の継承・共有が困難に 団塊世代の大量退職、教師と生徒双方の価値観の変化などにより、 これまで積み重ね、そしてつないできた指導スキル・ノウハウの継承が 困難な状況を迎えるようになってきた 【関連記事は「小島教授インタビュー」、「座談会」など】。
ミドルリーダーの「価値創造」 ミドルリーダーの「価値創造」 管理職と一般教師を有機的に結び付け、 校内を活性化させる存在として「ミドルリーダー」の 役割が鍵となる 【関連記事は「小島教授インタビュー」、「座談会」など】
指導力の継承・共有が困難に 個にとどまらず、集団全体へ! ミドルリーダーがリーダーシップをとり、教科間、学年間といった 集団の中での指導力の継承・共有を重視し始めた学校では 学校総体としての指導力の向上、そして学校力のアップが見られ始めた 【関連記事は「座談会」、「学校事例」など】
今回、先生方と共に考えたいテーマは 「学校力の根幹 指導力を 高める手法」です。 地域における「求心力」をどのように高めるか――。この普遍的なテーマは、教育環境が激変する中、一層学校現場の切実な課題となっているように感じます。 だからこそ編集部では、「学校力」という概念を提起し、「内発的に変革する力」を生み出す実践論に挑みます。第一弾は「指導力」。今年度もVIEW21は、高校現場の先生方と共に、考え続けます。