大分舞鶴高校では、学年団全体で目標を共有し、活動のコンセプトを明確化。教師間のぶれをなくし、学年団の力を最大限に引き出せるようにしている。進路指導主任の大鳥秀峰先生は次のように述べる。
「目標の共有化には基となる理論が必要です。そのため、私が学年主任のときに示したのが『IP(Independence
Program)52の理念』です。新学習指導要領の趣旨や新しい学力観、問題解決能力育成の重要性など、教師に求められている力を1学期間かけて先生方に伝えました。理念の浸透に時間はかかりましたが、最初に方向性を示すことで、かえって先生方は動きやすくなったと思います」
更に、大鳥先生は「IP52の理念」を基に「IP52の基本構想」を打ち出した。学校行事を「基本的生活習慣の確立プログラム」などの五つに分類し、各行事が生徒のどの資質を伸ばすのかを明確にしている(図2)。
「行事のコンセプトが明確になり、行事全体が有機的なつながりを持つようになった意義は大きいです。教師の力を一層引き出せるようになり、重複する行事を廃止するなど、行事の精選もできました」(大鳥先生)
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