特集 「学校力」を考える(1) 学び高める「指導力」


広島県立三原高校

2006年に創立87年目を迎える。「敬心愛知」「堅志力行」を校訓として、豊かな人間性と、自ら学び、考え、主体的に判断できる資質・能力の育成を目指す。00年度から県の学力向上対策重点校に、03年からは進学指導重点校に指定されるなど、地域の期待も大きい。

設立● 1920(大正9)年

形態●全日制/普通科/共学

生徒数(1学年)●約200名

05年度進路実績●国公立大には神戸大1名、広島大5名、九州大2名、県立広島大など97名が合格。私立大には青山学院大、法政大、立命館大、関西学院大など延べ373名が合格。

所在地●広島県三原市宮沖4-11-1

TEL●0848-62-2151

WEB PAGE●http://www.mihara-
h.hiroshima-c.ed.jp/


藤原幹士

▲広島県立三原高校

藤原幹士

Fujiwara Kanji

教職歴19年目。三原高校に赴任して6年目。進路指導主事。「生徒が本当に求めるものは何か常に考え進路指導をしていきたい」

上西恵子

▲広島県立三原高校

上西恵子

Uenishi Keiko

教職歴27年目。三原高校に赴任して9年目。3学年主任。「常に自分を振り返り、人に感謝する気持ちを忘れない生徒を育てたい」

石田達生

▲広島県立三原高校

石田達生

Ishida Tatsuo

教職歴21年目。三原高校に赴任して3年目。2学年主任。「生徒には、環境に甘えず自律できる人間になってほしいと思っています」

大島裕

▲広島県立三原高校

大島裕

Oshima Yutaka

教職歴14年目。三原高校に赴任して6年目。1学年主任。「素直に自分の可能性を信じられる生徒になってほしいと思っています」

※本文中のプロフィールはすべて取材時(06年3月)のものです
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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【学校事例2】


広島県立三原高校

教師同士の相互触発と研修・育成システムで指導力を高める

教師の指導力の向上を、県全体の課題として捉え、
教師の縦、そして横のつながりを組織的に強化しながら
教師の持てるノウハウを互いに伝え合う方策とはどのような方法か。

教育効果を上げるには全教師の成長が不可欠

 「人材育成の基本方針」及び「求められる教職員像」を明示し、県レベルで教師の資質向上を図る広島県。中でも、広島県立三原高校は「地域のリーダーを育てる学校」と共に「教職員を育てる学校」を学校経営計画の柱に掲げ、教師の指導力向上に力を注いでいる学校だ。檜山哲雄校長はその背景を次のように述べる。
  「教育効果の向上は、教師一人ひとりの力量をいかに高めるかにかかっています。例えば、本県の教育予算のうち、人件費は約9割です。教育活動で教師の果たす役割はとても大きいのです。また、本校には例年、新任教師が赴任しており、人材育成校としての期待も大きい。本校のために育てるだけではなく、広島県全体の教育を支える人材を輩出していくことが本校の使命と捉えています」
  三原高校は、教師一人ひとりの目標を明確にすることで、取り組みを実効性のあるものにしている。まずは、教師間で目標や課題を共有する方法を見ていく。


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