「人材育成の基本方針」及び「求められる教職員像」を明示し、県レベルで教師の資質向上を図る広島県。中でも、広島県立三原高校は「地域のリーダーを育てる学校」と共に「教職員を育てる学校」を学校経営計画の柱に掲げ、教師の指導力向上に力を注いでいる学校だ。檜山哲雄校長はその背景を次のように述べる。
「教育効果の向上は、教師一人ひとりの力量をいかに高めるかにかかっています。例えば、本県の教育予算のうち、人件費は約9割です。教育活動で教師の果たす役割はとても大きいのです。また、本校には例年、新任教師が赴任しており、人材育成校としての期待も大きい。本校のために育てるだけではなく、広島県全体の教育を支える人材を輩出していくことが本校の使命と捉えています」
三原高校は、教師一人ひとりの目標を明確にすることで、取り組みを実効性のあるものにしている。まずは、教師間で目標や課題を共有する方法を見ていく。
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