特集 「学校力」を考える(1) 学び高める「指導力」
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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生徒の自主性をいかに育てるかが今後の鍵

 今後の課題は、「教師の努力をいかに適正に評価するか」であると早川教頭は語る。個々の取り組みの効果検証は、生徒や保護者、教師へのアンケート等を通して行っている(前ページ図2)。しかし、結果として表れにくい取り組みや、数値にはなかなか出てこない成果を適正に評価することも、教師のやる気を引き出す上で欠かせないという。
  「教師にはあらかじめ評価の観点を示しています(図3)。『自分には今こういう力が求められている』『こういう力が足りない』ということを把握し、『職能成長』を遂げてもらいたいと思っています」
  檜山校長が強調するのは、教師の負担軽減だ。
  「ここ数年、教師から出たアイディアを次々と実行しているため、教師の負担は増える一方です。効率化を図るためにも、今後一層力を入れなければならないのは、生徒の自主性・自律性を育てることです。補習をしなくても、教師の指導に従って生徒が自主的に学習に向かうようになれば、その負担も減ります。また、目標達成のために、自分で考え、自分で行動する。それが今の生徒に何よりも必要なことでもあります。本校が今よりも一回りも二回りも大きくなるための鍵だと思っています」

▼図3 学級経営評価票、授業観察票
図3

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こうした取り組みの成果が積み重なり、「個々の教師が自己変革意欲を高め、何事にもより高みを目指して主体的に動いている」(檜山校長)という。

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