指導変革の軌跡 大阪府・私立 関西大倉中学・高校「教師の指導力向上」
大阪府・私立 関西大倉中学・高校

大阪府・私立
関西大倉中学・高校

2002年に創立100周年を迎えた伝統校。94年から中高一貫校となる。「一人ひとりの個性・才能を生かし、知力・体力を育成する」など、5つの目標を掲げる。特進コース・国際コースでは、国公立大への進学を強力に推進している。

設立●1902(明治35)年

形態●普通科(総合コース、特進コース、国際コース<女子のみ>)/共学

生徒数(1学年)●約490名

05年度進路実績●国公立大には京都大6名、大阪大12名、神戸大12名など、計141名が合格。私立大には関西大、関西学院大、同志社大、立命館大など延べ928名が合格。

所在地●大阪府茨木市室山2-14-1

TEL●072-643-6321

WEB PAGE●http://www.kankura.jp/


中川清安

▲関西大倉中学・高校教頭

中川清安

Nakagawa Kiyoyasu

教職歴34年目。関西大倉中学・高校に赴任して34年目。「生徒一人ひとりを尊重し、生徒の持つ能力を最大限に引き出したい」

北英太郎

▲関西大倉中学・高校

北英太郎

Kita Eitaro

教職歴19年目。関西大倉中学・高校に赴任して17年目。進路指導部長。「生徒と一緒に頑張るという姿勢を貫きたいですね」

中山照久

▲関西大倉中学・高校

中山照久

Nakayama Teruhisa

教職歴21年目。関西大倉中学・高校に赴任して17年目。六貫教育推進室長。「持っている力を常に出しきることを心掛けています」

阪口正

▲関西大倉中学・高校

阪口正

Sakaguchi Tadashi

関西大倉中学・高校に赴任して1年目。進路指導室常駐書記。「『いつでも夢を持つこと』をモットーとしています」

※本文中のプロフィールはすべて取材時(06年3月)のものです
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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指導変革の軌跡64


大阪府・私立 関西大倉中学・高校 「教師の指導力向上」

ベテラン教師と若手教師の学び合いで指導力を向上

● 実践のポイント
研究授業や分析会を行い、教師が学び合える、風通しのよい環境をつくる
教師が模試を受験して、問題を分析し、日々の授業に生かす
放課後の学習会で、一歩踏み込んだ少人数授業を行い、指導力を磨く

 生徒を丁寧に指導する高校として、地域から厚い信頼を受けている関西大倉中学・高校。ここ数年は、国公立大合格者140名前後、関関同立への合格者400名前後と、安定した実績を残す中高一貫校である。
  以前は、生徒、保護者共に家から比較的通いやすい関関同立を希望するケースが多く、私立大進学者を多く送り出すことに重点を置いていた。この傾向が徐々に変化していったのは、2000年、中高一貫校第1期の卒業生を送り出した頃からだ。6年間の丁寧な指導が実を結び、多くの生徒を国公立大へ送り出すことができた。
  「この結果を受け、本校の特色として国公立大の実績を打ち出していくために確かな手応えをつかめました。しかし一方で、本校でも多くのベテラン教師が定年退職を迎え、経験の少ない若手教師の割合が徐々に増加してきました。積み上げた実績を継続していくためには、ベテランから若手へのノウハウ継承も含め、教師全体の指導力を向上させることが急務となっていたのです」(中川清安教頭)


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