指導変革の軌跡 大阪府・私立 関西大倉中学・高校「教師の指導力向上」
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
  PAGE 11/16 前ページ  次ページ

生徒と共に進路指導のプロからノウハウを学ぶ

 学習会の成功を受け、教師の発案で、06年から始まった新しい試みに「京阪神クラブ」がある。京都大、大阪大、神戸大を目指す高1生を対象に行う週1回の学習会で、教科学習だけでなく、大学や入試の情報、進路の考え方などの指導も行う。このクラブも生徒の学力向上が目的であるが、教師の進路指導力を高めるきっかけになっていると北先生は話す。
  予備校でのチューター経験があり、現在は関西大倉中学・高校で主に進路指導関係の業務を行う阪口正書記は、このクラブで進路指導に力を入れる意義について、以下のように説明する。
  「大学入試は教科の力が高いだけでは、なかなか乗り越えられないもの。なぜその大学に行きたいのかというモチベーションが大切なのです。予備校での経験を生かして、生徒だけでなく、先生方にも大学入試の情報、モチベーションの保ち方などのノウハウを伝えていければと考えています」 
  生徒だけでなく教師も、進路指導を専門に行ってきた阪口書記の話に耳を傾けることで、進路指導のノウハウを学べるという形が成り立ちつつあるのだ。


  PAGE 11/16 前ページ  次ページ