こうしたボトムアップ型のマネジメントが可能なのも、鴎友学園女子中学校・高校が教師の意識改革に力を入れてきたからだ。「教師一人ひとりの意識が変わって、それが束ねられたときに、改革は実を結びます。『自己改革』こそが学校改革の前提なのです」と、清水校長は断言する。
年間を通して内部・外部を含めた多種多様な研修を行うのも、教師の自己啓発を促すためだ。校内研修を十数時間のほか、校外研修に2回程度参加する。それらの研修を企画し、全教師への受講を奨励しているのは「研修担当部」だ。研修会係の松本和夫先生は次のように述べる。
「講師を招いて、小論文の教授法やプレゼンなどの研修を行うほか、外部の研修への参加も奨励しています。客観的に自校を捉えるためにも、異なる学校、職種の方たちと接する機会を持つことは大切です」
最近では、エンカウンター研修を取り入れるなど、コミュニケーション力の向上を目標に掲げ、教師の指導力アップをサポートしている。
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