指導変革の軌跡 長野県・私立佐久長聖高校「学校風土の醸成」

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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部活動も勉強も真剣に取り組ませる

 また、II類の生徒も、補習などで熱心に学習に取り組むI・III類の生徒から受ける影響は大きい。
  佐久長聖高校では、II類の生徒でも、部活動だけに力を入れることは許されない。定期考査で赤点を取った生徒は、部活動の参加を停止して補習を受けることになっている。そして、追試で一定基準をクリアしたと教科担当、クラス担任、部活動顧問が判断した上で、部活動への復帰を認めているという。
  それだけに、II類の生徒といえども学習をおろそかにはできない。I・III類の生徒の頑張りを見て、更に勉学に力を入れる生徒も多いという。佐久長聖高校では平日は毎日1~2コマ、土曜日は毎週2~3コマの補習を設け、I・III類の生徒はすべてが必修となっている。II類の生徒は、自由参加だが積極的に補習に参加したり、休み時間にテスト勉強に取り組んだりする生徒も多いという。05年度、II類の野球部の生徒から4名が現役で国公立大に合格したのも、そんな相乗効果の表れにほかならない。

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