06年3月、単位制1期生の入試結果が出た。学年制最後の卒業生の05年度と比べ、合格者総数は微増だが、個別の大学では大きく変化した(図3)。神戸大や兵庫教育大など地元の大学、同志社大や立命館大などの難関私立大が大幅に増加したのだ。有本先生は「これまでの本校の生徒には最後の粘りが足りなかったかもしれません。行きたい大学があっても、模試やセンター試験の結果を見て、安全な選択をする生徒が少なくありませんでした」と分析する。しかし、それも単位制になって様変わりした。
「早い段階から将来を考え、それに応じた科目を自ら選択することで、進路に対する自覚や責任感が芽生えたようです。自分で選んだ夢だからこそ、最後まであきらめずに頑張れたのではないでしょうか」(有本先生)
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