指導変革の軌跡 茨城県立下妻第一高校「進学実績の向上」

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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全教師で包み隠さず情報を共有する

 前年度の取り組みを継承し、ブラッシュアップするといっても簡単なことではない。ガラス張りといえるほど、クラス、学年、教科の壁を取り払って情報を共有していることが、継承を可能にする最大の理由だと、1学年主任の堀口博先生は説明する。

 「毎年4月には、全教師が集まる進路情報交換会を開き、旧3学年のどの取り組みが効果的だったかを報告します。学年会も週1回開き、行事の確認だけでなく、教師が面談などで把握した生徒の情報を共有します」

 過去の取り組みなどさまざまな情報は校内のサーバーに蓄積し、どの学年がいつ、どんな取り組みをしたのかもすぐにわかる。

 「各教科、各学年の模試の結果もすべてオープンにしています。皆に見てもらうことで刺激を受け、更に頑張ろうという意欲がわいてくるのです」(岩田先生)

 「挙校一致体制」ともいえる全教師参加の実践が、チームワークのよさを生み出している。

 「教師はそれぞれ、いろいろな学校で経験を積み、考えもさまざまです。必ずしも自分の意にそぐわないこともあるでしょう。しかし、決まったことは全員でやるというのが本校のスタンス。全教師のコンセンサスを得て指導の流れをつくるのは難しいですが、いったんできれば、あとは流れに乗って進化させればよいのです」(小山先生)


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