06年からは、模試解説に加えて、生徒に具体的なアクションを促すための「模試ノート」を全学年で導入した。生徒は、教科ごとにノートを用意し、そこに模試解説を貼り、できなかった問題の復習をする。模試終了後1週間以内に教科担当に提出する。せっかく作った模試解説を配りっ放しという学校も少なくないが、「生徒が実際にアクションを起こして、初めて学習の定着が可能になる」と柳浦先生は強調する。
最初は解答冊子の解答をそのまま書き写す生徒もいるが、回数を重ねていく中で、生徒は自分なりの学習方法を身につけていく。例えば、世界史では、該当事項について年表や関係人物の相関図を作るなど、理解を深めるための工夫を始めるという。
進路指導部副主任の山本大造先生は、「模試ノートの作成は、元々06年の3年生が1年次に始めた取り組みでした。3年生の模試成績が例年よりも好調なことから、全学年での導入を決めたのです」と、その経緯を明かす。「良い取り組みは全校で行おう」という、理数コース設置以来の改革意識が根付きつつあるのだ。
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