一方、全国学力調査が導入される前から、自治体や学校独自の学力調査は行われている。
05年度には、38都道府県・12政令指定都市が独自の学力調査を実施した(調査対象の82%、図1)。市区では39・1%、町村では25・2%で実施されており、何らかの形で既に学力調査を行っている小・中学校が少なくないことがわかる。地域ごと、学校ごとに、生徒の学力層や家庭環境、そして地域環境は大きく異なり、それぞれ抱える課題も異なる。そうした独自の課題を明らかにして効果的な取り組みに結び付けるために、学力調査や意識調査は行われている。
「VIEW21中学版」の学力調査に関するアンケート集計結果(図2)を見ると、「子ども一人ひとりの学力を把握する」「全校の学力レベルを把握する」といった現状把握の観点での活用や、「教科指導の改善を考えるときの資料にする」といった取り組みの効果検証として活用している中学校が多いようだ。
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