SELHi指定校レポート 北海道



北海道函館中部高校
北海道函館中部高校

北海道函館中部高校

約110年もの歴史を持つ伝統校。例年、北海道大をはじめとする国公立大に多数の合格者が輩出する、北海道有数の進学校である。パソコン研究部、囲碁・将棋部は全国大会入賞、水泳部、放送局などが全国大会に出場するなど部活動も盛ん。03年度にSELHi指定。

設立●1895年(明治28年)

形態●全日制(普通科)・定時制/共学

生徒数(1学年)●約240名(全日制)

05年度入試実績●国公立大には、北海道大21名、北海道教育大20名、札幌医大4名、東北大3名、千葉大3名、東京外国語大2名、名古屋大2名、大阪大1名など、112名が合格。私立大には、早稲田大7名、慶應義塾大1名、上智大1名、明治大6名、中央大13名、立命館大13名など、延べ216名が合格。

住所●北海道函館市時任町11-3

電話●0138(52)0303

URL●http://www.kanchu-h.ed.jp/


今井康人

▲北海道函館中部高校

今井康人

Imai Yasuhito

教職歴23年目。北海道函館中部高校に赴任して10年目。担当教科は英語。「生徒が元気になる英語の授業」が信条。「SELHiでの成果を全国に広め、日本の英語教育を変えていきたいですね」

伊藤都章

▲北海道函館中部高校

伊藤都章

Ito Kuniaki

教職歴12年目。北海道函館中部高校に赴任して3年目。担当教科は英語。「更に充実した取り組みになるよう、これからも英語科の教師全員で頑張っていきたいと思います」

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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SELHi指定校レポート case study 1
北海道 北海道函館中部高校

生徒の積極的な発話を生むコミュニカティブな活動を
AETとの協働態勢で確立

「本当に使える英語力」を育成する授業への転換

 北海道函館中部高校は、9年前から英語指導の改善に着手しており、03年度にSELHi指定を受けて、取り組みを更に充実させている学校だ。難関大への進学希望者の多い普通科高校として生徒の進路目標の実現を支援しながら、実践的な英語力のアップも目指している。
  「これまで私たちは、元々力があるのに英語嫌いになってしまう生徒を数多く見てきました。英語学習をもっと楽しいものに変えて生徒の学習動機を高めながら、受験でも威力を発揮する『本当に使える英語力』を育成できないものか…。そんな思いを持って本校の英語の授業改革をスタートさせました」(今井康人先生)
  まず1年次では、週2時間のオーラル・コミュニケーションⅠ(以下OCI)のうち1時間を、AET(英語指導助手)を交えたコミュニカティブな活動に切り替え、2年次のライティングでは、AETを交えた自由英作文の添削を取り入れた。外国人を相手に実際に英語を使うことで、生徒に語学学習の真の喜びを感じさせるためだ。
  これらの指導は、1年次のOCIと2年次のライティングのベースとなり、かつ北海道函館中部高校のSELHiの取り組みの柱となっている。では、具体的な手法を見ていこう。


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