ようにと考え出されたのが、「3‐Station System」(図1)だ。これは、1回の授業を三つのステーションに分け、1クラス約40名を3グループにして、各ステーションをローテーションしながら学ぶというもの。各ステーションは次のような位置付けとなる。
(1)インプット…語彙、文法、構造を学ぶ
(2)コミュニケーション(インテイク)…インプットしたことを内面化する
(3)アウトプット…内面化したものを使う
この三つのステーションは語学を学ぶ際にたどる流れであり、学習方法を変えながら同じ表現を繰り返し学べるため、知識として定着しやすい。ただ、3グループが同時進行となるため、いきなりコミュニケーションやアウトプットから始まるグループも出てくる。そこで、授業の最初にその日の学習概要を伝える時間を5分設け、更に最初のステーションを毎回変えることで不公平さをなくした。
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