北海道函館中部高校では、OCIではAETによる年3回のインタビューテスト、ライティングは年3回の実力テストと年4回の定期考査で、それぞれ点数化し、指導法の改善に役立てている。この他、英語の総合力の伸長を測るため、GTECを03年度から2年生で4月と2月に実施している。
特に、ライティングの指導には、課題があることが浮き彫りになった。まず、リーディング・リスニング・ライティングのスコアの相関関係を分析。リーディングやリスニングのスコアは順調に伸びていたことから、ライティングの指導そのものに課題があると認識できた。次に、上位群・中位群・下位群の得点分布を分析。上位群はスコアが伸びているものの、中位群から下位群の生徒はスコアが伸びていないことが分かった。更に、学校独自の実力テストで英作文の「流暢さ」「正確さ」「複雑さ」を測定して、結果を分析。「流暢さ」「正確さ」は上中下のどの群も伸びていたが、逆に「複雑さ」はどの群も伸びていなかった。
これら分析結果を総合的に考え、複雑な文章を書けるようになるための工夫、下位群へのきめ細かいケアといった指導の改善に結び付けていった。
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