英語を通して教科学習を受けているうちに、自然に英語も身に付いていく。そうしたイマージョンプログラムの理念は、普通コースにも「Content-based
Teaching(内容重視の教授法)」として生かされている。
これは、立命館宇治高校がSELHi研究の一環として取り組む授業法で、その趣旨は英語の授業において、生徒の関心が高く、また新たな知識が得られるテーマを教材に選ぶことで学習に広がりを持たせようというものだ。そのため、大学レベルの難易度で、ビジネスやライフスタイル、トレンドなど、高校生も関心を抱きそうな題材が充実したテキストを使用している(図2)。
「テキスト選びには試行錯誤し、生徒や教師の反応を確かめながら何度か変更した経緯があります。授業はネイティブ教師と日本人の教師が並行して進めています。日本人教師はテキストを使って文法事項などの定着を図り、ネイティブの教師は日本人教師が教えたトピックやスキル、文法事項を使って独自に開発した教材を基に授業するというスタイルです」(外国語科主任・中原有美乃先生)
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