高知西高校では、SELHiに指定される以前の00年度に、英語科の生徒のリーディング、リスニング、ライティング3技能の推移を見るためにGTECを導入した。SELHi指定後もTOEIC・IPなど、他のテストと併用しながら、1年生は「Basic」、2・3年生は「Advanced」を実施し、入学年度別の比較を行っている。
03年度入学のSELHi研究対象生の1年生11月のデータを過去3年間(00~02年)のデータと比較したところ、研究対象生のトータルスコアは最高を記録した。特に、リスニングとライティングは順調に伸びており、指導の効果が感じられた。
ただ、研究対象生の2年次におけるGTECの結果では、リスニング、ライティングのスコアは順調に伸びていたものの、リーディングでの伸びはほとんど見られなかった。そこで、リーディングを取り組みの課題と認識して、得点率の低かった項目の分析、及び生徒へのアンケート調査などを行い、指導改善のスタートを切った。
GTECは絶対評価となっており、技能別の伸長度が分かりやすいため、今後も指導方法の検証、経年変化の確認のために役立てていくという。
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