SELHi指定校レポート 福岡県 福岡県立香住丘高校
福岡県立香住丘高校

福岡県立香住丘高校

1994年、福岡県内の公立高校として最初に英語科が設置されたのが同校であり、以来、先進的な英語教育とカリキュラム開発に取り組んできた。全国レベルのスピーチ、エッセイコンテストなどでも優秀な成績を収めている。同校の普通科の中には、一般コースと数理コミュニケーションコースが設置されている。03年度にSELHi指定。

設立●1985年(昭和60年)

形態●全日制(普通科・英語科)/共学

生徒数約360名(うち英語科は40名、普通科内の数理コミュニケーションコースは40名

05年度入試実績●九州大18名をはじめ、一橋大、千葉大、東京外国語大、大阪外国語大、広島大など、英語科、普通科合わせて国公立大に224名が合格。同校の英語科の特徴は、国公立大進学者が多いことで、更に早稲田大、慶應義塾大、同志社大など首都圏・関西への進学者も多い。

住所●福岡市東区香住ヶ丘1-26-1

電話●092(661)2171

URL●http://kasumigaoka.
fku.ed.jp/

江口善雄

▲福岡県立香住丘高校教頭

江口善雄

Eguchi Yoshio

教職歴26年。香住丘高校に赴任して19年目。「SELHi以降も、単なる外国語の修得にとどまることなく、総合的な人間力の育成に取り組んでいきたいと考えています」

永末温子

▲福岡県立香住丘高校

永末温子

Nagasue Haruko

教職歴25年。香住丘高校に赴任して8年目。英語科主任。「生きる力としての英語を身に付けた、自らの意思で国際社会に貢献できる生徒を育てたいですね」

永嶋典子

▲福岡県立香住丘高校

永嶋典子

Nagashima Noriko

教職歴25年。香住丘高校に赴任して13年目。英語学科主任。「国際社会の中で地球全体を見渡す思考力と行動力、英語力を持って活躍できる生徒を育てていきたいです」

梅野惠子

▲福岡県立香住丘高校

梅野惠子

Umeno Keiko

教職歴26年。香住丘高校に赴任して6年目。英語科3年担任「言葉の学習を通して、生き方について考え、自分を取り巻く世界を見渡せるようになってほしいですね」

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SELHi指定校レポート case study 6
福岡県 福岡県立香住丘高校

PDCAサイクルに基づく評価体制を校内に確立

各学年別に明確な到達指標を設定

 福岡県立香住丘高校は、公立高校として福岡県内で初めて英語コースを設置した学校である。1994年度には英語コースは英語科に改組され、県内の英語教育をリードしていく学校として広く認知されている。
  「本校では、開校以来、話す・聞く・読む・書くの英語4技能の向上を図り、総合的な学力としての英語力の伸張と英語による表現力の育成に努めてきました。SELHi指定によってもその指導の大筋は変わるものではありませんが、更に『生きる力』としての実践的な英語力とするために、現代社会に対する生徒の問題意識を喚起し、自らの考えを表現し、積極的にコミュニケーションを図る能力と態度を身に付けさせることが重要だと考えています」(江口善雄教頭)
  その言葉通り、香住丘高校では「スピーキング」「ライティング」というアウトプットの力を育成するための研究と実践をこれまで行ってきた。そして、「研究としてのPDCAサイクル」の校内構築を徹底的に意識しながら、教師集団の中での日々の指導の共有やその成果の分析、そして具体的な指導の改善がスムーズに行われるように配慮されている。
  この「研究としてのPDCAサイクル」を見ていく上で、まず注目すべきはPLANである。香住丘高校ではSELHi指定を受けた後、計画段階から各学年別に明確な到達指標を設定(図1)しており、これをすべての研究の礎として定着させてきた。またこれは、SELHi指定前の香住丘高校英語科10年の授業実践に基づく研究テーマでもあり、SELHi研究の中で、これまでの授業実践を検証する形態の研究計画になっている。
  このPLANが明確になっているからこそ、香住丘高校での指導実践がスムーズに流れていき、香住丘高校の目標である「国際社会の中で『生きる力』としての実践的な英語力」の育成につながっていくのだ。

図1

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