面談で生徒に示す具体的なデータは図1だ。「入学時偏差値と卒業時合格校」(図1A)を見ると、入学時の偏差値が50に届かなかった生徒が、数多く難関大に合格している。志望校のB判定偏差値との差が10以上もあった先輩たちが、その逆境を乗り越えて希望進路を実現させたことが一目でわかるのだ。
すぐに結果を求めたがる生徒には、「成績を伸ばすためにかかる時間」(図1B)の項目を示す。2~5か月目までは伸び悩んでいた生徒が、6か月目以降に成績を大幅に上昇させる例は少なくない。現時点で模試の成績が悪くても、根気よく勉強に取り組めば合格につながることを、実際の先輩のデータで生徒に実感させる。更に、卒業生と当該年度の学年を比較したデータ(前ページ図1C)で、卒業生より成績が良いことを示し、より高い目標に挑戦する意欲をかき立てる。
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