指導変革の軌跡 大阪府・私立啓光学園 中学 ・高校「進学実績向上」
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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保護者との二者面談で来校率を100%に

 同校で、もう一つ力を入れているのは、保護者との連携だ。
 01年度から各学期に1回、全生徒の保護者と二者面談を行い、保護者との意識共有、信頼感の醸成を図っている。1年次から三者面談を行っている学校は少なくないが、これだけ頻繁に保護者との二者面談を行う学校はそれほど多くはないだろう。
 「保護者には、子どもの前では言いづらいこともあります。特に受験の話題になれば、家庭の経済事情が絡むことも少なくありません。保護者の本音を引き出すためには、生徒を交えず、教師と保護者が膝詰めで話し合うことが必要です」(山田先生)
 学校では厳しく指導し、家庭では優しく子どもに接してもらうのが同校のスタンスだ。保護者に模試の結果を見せながら、生徒を褒めてほしいとお願いすることもあるという。
 同校では保護者集会も年5回開く。その内容は、定期考査や模試の結果を受けての学校の反省と、今後の取り組み、時期によっては訓練合宿や学習合宿といった行事の報告だ。保護者集会では新しい資料や情報を提供し、保護者の出席率を高めている。
 「保護者が『来てよかった』と思える情報を提示し、子どもと前向きに接することができる言葉をかけるように心がけています」(山田先生)
 保護者集会では『啓光学園の教育実践』という冊子を作成し、毎回配付している。模試や定期考査のデータ、合宿の様子を生徒の感想と写真と共に紹介し、学校や生徒の様子をきちんと伝えている。
 欠席した保護者には、改めて二者面談を行う。ときには電話連絡網で告知する。保護者集会の出席率は、特進コースで7~8割。二者面談と合わせると、学期に1回は保護者全員が来校していることになる。
 「本校の指導方針を理解していただくことで、指導に協力してくださる保護者が多くなりました。保護者との信頼関係が段々深まっていると感じます」(森田先生)


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