まず文章に慣れさせるために、新聞のコラムを書き写して要約させた。また、志望校の小論文の傾向を調べさせた。3年次からは、過去問を使った本格的な指導を行う。国語の教師が文章表現や用語の使い方を指導し、専門科目の教師が農業や工業など内容面のチェックをするなど、教師間の分担も明確にした。
また、1年生は9月から、2、3年生は5月から、進学希望者を対象に放課後、国数英の補習を行った。
「以前は、教師が会議に出席するために、補習が休みになることがたびたびありました。これでは生徒の学習意欲が低下してしまいます。補習担当の教師は、会議より補習を優先することにしています」(江連先生)
ただし、会議によってはどうしても抜けられないこともある。その場合は、ほかの先生が代わりに監督を引き受けるか、ほかの曜日に振り替えるようにしている。小論文指導の場合では、教師がいない間、農業や環境問題など小論文のテーマにかかわるドキュメンタリー番組のビデオを見せ、ワークシートに内容の要点や感想を記入させている(図2)。 |