早朝テストも全学年で実施する。週3日、朝の15分間を使い、国数英のいずれかの教科を行う。30点満点でマークシート形式だ。出題内容は、漢字、英単語、古文や漢文の文法、不等式の演習など、基礎から応用までと幅広い。放課後補習と同じく生徒の任意参加だが、1、2年生のほぼ全員、3年生も8割以上が受ける。
「8時にテストをしたあと、10時にはすべての生徒の順位を張り出します。頑張って結果を出せば認められるという意識を持たせることが狙いの一つです。毎回、友だちと競い合っている生徒もいます。また、保護者の中には『厳しすぎるのではないか』という声もありますが、早朝テストは、基礎学力の定着を図ると同時に、マークシート形式に慣れるという目的もあります。マークシート形式では、氏名のマークミスなどがあればゼロ点です。そうしたミスが命取りになりかねないことを、日頃から体験させたいのです」(奈良先生)
早朝テストを始めてから、遅刻者が大幅に減ったという。早朝テストは、生徒の生活のリズムを整える役割も果たしているのだ。
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