渡邊 久さん
わたなべ・ひさし 一橋大大学院 国際企業戦略研究科 修士課程2年
大学卒業後、コンピュータ会社に入社してエンジニアの仕事をしていました。大きな転機となったのは、2000年から3年間、アメリカの企業との合同プロジェクトの業務に就いたことです。アメリカで暮らし、両社の経営陣が参加する会議に同席しました。そこで、アメリカ企業の経営陣となる人材は経営学をじっくり学んでいて、ビジネスに関するセンスや知識を持っていることを痛感しました。何を発言するにしても、常に経営的な視点を踏まえているのが印象的でした。 当時は、私もマネージャーとしてプロジェクトを率いることが多くなっていたため、経営学を修得すれば、もっと広い視点で仕事に臨めるのではないかと考えるようになりました。それまではエンジニアとしての技術的な向上しか頭になかっただけに、急に目の前が開けた思いがしました。そこで帰国後、社内で公募されていた大学院への派遣プログラムを利用して、2年間、一橋大大学院で学ぶことを決めたのです。