危機感を抱いた同校は、04年度から「新生・酒東」を目指す改革を始めた。重視したのは、初期指導だ。1年次の4月の宿泊研修を皮切りに、学習記録の励行、個人面談の充実により、学習習慣の定着、生活指導の強化を図った。生徒一人ひとりに高い目標を掲げさせ、学力層別の学習指導を強化した。生徒もこうした教師の「本気」に応えて、家庭学習時間が増え、模試の成績も例年にない実績を上げつつあった。だれもが「新しい酒東」を予感した。
改革から3年…。同校はどのように取り組みを深化させ、進学実績に結び付けていったのだろうか。改革の「その後」を追った。
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