指導変革の軌跡 茨城県・私立清真学園高校・中学校「学習意欲の向上」
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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生徒への授業アンケートで授業改善を図る

 外部の人材を積極的に活用する一方、同校では授業改善や成績下位層対策などの改善にも力を入れる。その一環として、03年度から生徒への授業アンケートを始めた。
 「毎時間、生徒が意欲を持って取り組める授業ができれば、中だるみは本来、起こらないはずです。教師の授業力を強化することによって内部から刺激を与え、そこに外部からの刺激を絡ませることで、生徒のモチベーションを高めていきたいと考えています」(石塚先生)
 アンケートでは、「意欲的に取り組める授業ですか」「教科・科目に興味を持っていますか」「授業はわかりやすいですか」という項目のほかに、教師の好感度とその理由についても具体的に聞いている(図2)。

図2

 「一見、授業力とは関係ないようですが、好感度の高い教師の授業の方が、生徒は意欲を持って取り組めることも確かです。私たち教師には、人格面を磨いていく努力も求められているのです」と石塚先生は強調する。アンケート実施後は、高い評価を得た教師の授業を公開し、ノウハウを共有しているという。


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