1・2年生に対する進路ガイダンスの充実も図った。「質の高い進路実現を図るためには、低学年からの意識付けが大切」という学年団の提案により始めた。2学年主任の迫田義次先生は、次のように述べる。
「生徒や保護者と接する中で気がかりだったのは、進学や就職に関する情報がどれだけ伝わっているかということでした。進学・就職いずれにしても、情報提供が十分でなければ、ミスマッチを起こして短期間で挫折してしまいます。生徒や保護者に現状を正しく認識してもらうためには、進路指導部と協力して的確な情報を提供することが大切だと考えました」
こうした学年団の動きは、進路指導部にとっても心強いものだった。田代先生は、「学年団と問題意識を共有できたことは、改革を進める大きな力になりました。進路指導部だけで進路行事を進めることは、簡単ではありません。学年団からの提案で、進路ガイダンスなどの新しい取り組みもスムーズに始めることができました」と振り返る。
06年3月の合格者登校日には、新入生となる中3生と保護者を対象にした「入学者オリエンテーション」の中で進路ガイダンスを実施。更に、これまでは指導方針や進路状況などを伝える場だった2年生後半の学年PTAは、進路ガイダンスに内容を改めた。
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