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目標2 模試などを利用して全国に目を向けさせる
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
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データ作成・加工の
POINT |
中学校時代は、ほとんどの保護者は子どもの成績を「学年またはクラスで何番」という基準で認識しているようだ。しかし、高校ではクラスや学校という枠を超えて、「全国レベル」で成績を考えることが、生徒はもちろん、その保護者にも求められる。そこで、(3)で挙げたように、進研模試1年生7月の個人帳票の情報に注釈を加えるなどして、将来の競争相手となる高1生の存在や、科目別の学力特性を全国規模で見せるとよい。また、(4)のように、地元国公立大の合格状況や倍率を示すことで、大学入試が全国レベルの競争であることを伝えたい。その際、イのように、地元国公立大の出身都道府県別の入学状況を提示すれば、占有率の意外な低さに「地元大なら簡単に進学できるはず」と油断している保護者に意識付けできる。更に、ウのような遠方の大学に進学した卒業生の体験談で、全国へ目を向けることを促すことも可能だ。 |
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プラスαの一工夫 |
入試対策の根幹は授業と意識付ける |
全国に目を向けさせることは大切であるが、過度な不安を与えないよう注意が必要だ。そこで、日々の授業をしっかり受けていれば、全国に通用する力が身につくことを伝えたい。例えば、センター試験は100%教科書から出題されることや2次試験や私立大入試の問題も、その多くは教科書を理解すれば十分に対応可能なことを示したい。また、1年生の学習範囲から出題された入試問題を示し、1年生の学習が入試に確実につながっていることを意識させるのも有効だ。 |
入試環境を動かす要因を明らかにする |
地元国公立大における地元出身者の占有率が低い場合、その要因を説明することで保護者の大学入試に対する理解が進む。大学が特色ある学部・学科を持っていれば、当然のことながらより良い学習環境を求めて、全国から学生が集まってくることや、毎年変動するセンター試験の平均点による入試難易度の変化の影響など、一歩踏み込んだ入試動向の背景を説明してもよいだろう。 |
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