特集 変わる地方国立大
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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POINT2

生徒が自ら判断できる目を養う

 ポイント1で示した情報を、単に教師から一方的に伝えるのではなく、生徒自らに調べさせることは、生徒のモチベーションを高めるきっかけとなる。
(1)オープンキャンパスの活用
 オープンキャンパスや大学説明会、大学教授の出張講義などに参加させ、レポートを提出させる。余力があれば、平日に大学を訪れ、普段のキャンパスの雰囲気を自分の目で見てみるように勧めたい。
(2)ウェブサイトの検索
 大学を調べる観点を事前に生徒に伝えた上で、ウェブサイトを使って実際に調べさせる。例えば、シラバスの見方、専任教員の研究室の見方、就職実績の見方、留学制度の見方などだ。これらの項目を国立大と私立大とで比較すると、ある程度の違いが見えてくるだろう。
 本格的な志望校選びに入る前に、自ら調べ、比較する目を持たせるためにも有効だ。
(3)「志望理由書」を書く
 志望大が同じ生徒同士をグループにし、共同で大学研究を行わせる。例えば、志望理由書の提出を課して、主体的に調べる動機を持たせることも効果的だ。「先輩が合格した大学マップ」をつくらせる学校もある。
(4)卒業生の活用
 地方国立大に進学した卒業生からの学生生活レポートを収集したり、「OBと語る会」を実施したりする。教育実習生や、受験が済んだばかりの3年生の話を聞くことで、身近な問題として捉えることができる。
 また、一方的に話を聞くのではなく、生徒が卒業生に直接、質問できる時間を確保し、活発に対話できる場を設けたい


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