地方国立大の魅力を生徒に伝える前提として、生徒に大切にしてほしい学習の姿勢を確認しておきたい。
受験勉強の負荷を軽くしたいと思うのは生徒の常だ。しかし、安易な理由で早い時期から教科・科目を絞ってしまっては、自ら大学の選択肢を狭め、合格の可能性を低くしてしまいかねない。2007年度入試では、国公立大で5教科7科目以上を課したのは、109大学403学部(国公立大の約7割)に上る。
生徒が「最後まで苦手科目をあきらめない」姿勢が重要である。実際に国公立大を視野に入れる多くの高校では、「最後まで5教科で頑張らせる」指導方針を貫いているが、今後もこうした指導を堅持したい。 |