指導変革の軌跡 岐阜県立海津明誠高校「進路指導」
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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ポートフォリオを作成し入試や就職活動に生かす

 同校の進路指導は、「体験」だけでなく、「振り返り」も大切にしている。そのために統合時から導入しているのが「パーソナルポートフォリオ」だ。入学前課題、折々に行う進路希望調査の結果、家庭学習の記録、進路講演会のレポート、LHRの記録など、3年間に体験する進路行事の資料を、時系列でファイリングする。西脇先生は、「過去、現在があっての未来です。それまでの経験を踏まえた上で、自分が思い描く進路を実現させるにはどうすればよいのかを考えることが大切」と話す。
 こうして積み重ねたパーソナルポートフォリオが最も活躍するのは3年次となる。進路が決まると、志望に応じて必要な書類を抜き出し、小さなファイルに移し替え、「進路実現ポートフォリオ」として再構成する予定だ。この進路を目指すきっかけとなった取り組みに関する書類を抜き出しておけば、志望理由がより明確になり、また、面接を受けたり志望理由書を書いたりする際の資料として活用したり、AO入試のプレゼンテーションに使ったりできると同校では考えている。

図2:進路行事に参加した生徒の感想(06年度)

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