未来をつくる大学の研究室 地震工学
鶴村香苗

鶴村香苗さん

つるむら・かなえ
九州大大学院 人間環境学府
都市共生デザイン専攻 災害管理学講座
修士課程2年

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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大学院生が語る

地道な調査活動を通して研究の社会的価値を実感

入学のきっかけ
体験した地震の恐怖が進路を決めた

 建築学科に進もうという思いは中学生のころからありました。
 大学に入った当初は、デザインやインテリアに重きを置いた計画系の建築学をイメージしていましたが、数学が好きな自分は建物の構造について研究する方が合っていると気がつきました。
 今の研究室を選んだのは、研究室配属の直前に福岡県西方沖地震を体験したことがきっかけです。建築学を学んでいた私がこんなに不安なのだから、一般の人はもっと不安なはず。何か自分にできることはないだろうかと思いました。
 また、川瀬教授の人柄にも惹かれました。私たちの研究は、災害が大きいほど研究資料としての価値が高まります。それを、人の不幸を研究の材料にしていると不快に思う人もいるかもしれません。でも、川瀬教授は自分たちの研究の意義を、一般の人が不快感を覚えないように話すことができる方なんです。研究者としてのコミュニケーション力に惹かれ、この教授の下で学びたいと思いました。

写真3
写真3 調査で得られた数値をコンピュータで分 析し、シミュレーションへとつなげていく

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