学習習慣の定着を含めた、本格的な導入期指導が始まるのは、第2期=入学直後の指導だ。ここでは、「特別指導」により高校での学習方法を体得させることが主眼となる。
特別指導は2段階に分けて行われる(図1)。前半は「特別指導Ⅰ」として、シラバスの使い方を含め、同校の教科指導、進路指導、生徒指導の方針を伝える。後半は「特別指導Ⅱ」として、実際の授業を予習→授業→復習という流れに沿って体験させる。07年度は、「特別指導Ⅰ」を1日、「特別指導Ⅱ」を2日(それぞれ75分3コマ)、計3日間で実施した。
特別指導で学んだ学習方法を定着させ、学習習慣を確立するためのアイテムが「学習プログレス」だ。毎日の学習・生活状況を記録するための冊子で、十分な学習時間を確保し、生活のリズムを整えるための自己管理能力を身につけることを狙いとしている。
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