まず、同校が取り組んだのが、生徒の進路意識を高めるための面談の充実だ。特に、学力がそれほど高くないⅡ・Ⅲ類の生徒に対しては、面談を通して自信をつけさせ、早期に受験に向けた意識付けを図る必要がある。
1、2年次の二者面談は、1、2学期各2回、3学期1回の年間計5回行う。面談の流れは以下の通りだ。まず、面談前のLHRで「面談準備シート」(図1)を生徒に記入させ、それを基に面談を行う。それぞれの面談は「将来の方向性を決める」(1年次第4回)、「進路を仮決定する」(2年次第5回)など、面談シラバスによってテーマが決められており、面談準備シートの内容も、将来の夢や志望学部・学科などテーマに応じて変わっていく。 |