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プロの教師として教科書以上のことを教える
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このように「板書をしない」「教科書をなぞらない」授業でも、俯瞰による全体像の説明を繰り返すことで、生徒の理解が深まっていく。確かに1学期は「板書がなくて不安」といった戸惑い、不満が生徒に見られるが、徐々に「大切な部分は教えてもらうのではなく、自分で見つけるもの」と気づくという。
そのために教師に求められるのが「生徒を信じること」と村上先生。教科書に書かれていることぐらいは生徒自身で理解できるものであり、その行間をつなぐ意味や、歴史を見る視点にまで踏み込んでいくのが教師というプロの仕事ではないか、とも言う。
「子どもはみんな、信頼するに足る力を持っています。黒板の向こう側に生徒の未来があるのです」
村上先生の授業は、生徒を自発的な思考・学習に導くため、細心の配慮の下に考え尽くされた授業なのだ。 |
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