特集 高め合う担任の進路指導力

群馬県立高崎女子高校

◎高等女学校から100余年の歴史を持つ県内屈指の進学校。校訓は「向学叡智」「清楚品位」「明朗闊達」。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、理数教育にも力を入れる。県高校総体で07年度まで4年連続を含む5回の総合優勝を成し遂げるなど部活動も盛ん。

設立●高校:1899(明治32)年

形態●全日制/普通科/女子高

生徒数(1学年)●320名

07年度進路実績●国公立大には群馬大48名をはじめ、東北大、新潟大、お茶の水女子大、筑波大、東京大、京都大など171名が合格。私立大には、早稲田大、慶應義塾大、明治大、東京理科大、立教大など延べ675名が合格。

住所●群馬県高崎市稲荷町20

TEL●027-362-2585

WEB PAGE●http://www.takajo-hs.
gsn.ed.jp/


森田賢一

▲群馬県立高崎女子高校

森田賢一

Morita Kenichi

教職歴31年目。同校に赴任して8年目。進路指導主事。「社会で活躍し、思いやりを持った女性になってほしい」

梅澤英明

▲群馬県立高崎女子高校

梅澤英明

Umezawa Hideaki

教職歴22年目。同校に赴任して4年目。2学年担任。「自分が持っているものを積極的に伸ばしてほしい」

細川隆一

▲群馬県立高崎女子高校

細川隆一

Hosokawa Ryuichi

教職歴22年目。同校に赴任して3年目。3学年担任。「頑張っている自分を好きになれる人になってほしい」

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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【学校事例1】

群馬県立高崎女子高校

ケーススタディで担任の進路指導の質を高める

進路指導部が基点となって、各学年と協力し、同じ歩調で進んでいく
進路指導を実践できる体制づくりを進める高崎女子高校。
進学指導経験の浅い教師も流れに乗っていけるバックアップ体制を整えている。

若手教師の感じる課題とやりがい
大切な指導に気づかされた生徒の志望変更


 新任で高崎女子高校に着任し、2年目に1学年の担任になってから学年を持ち上がり、現在3学年の担任です。クラス担任として進路指導の難しさに考えさせられる場面は多いです。
  地元国立大の教育学部を志望するある生徒は、3年生の夏休みに突然、「保育士を目指したい」と志望変更を申し出ました。これまで目標に見合う努力を続け、志望も確固たるものだと信じていただけに驚きました。
そのあと私は、その生徒が元々保育士に興味があったことや、保護者の意見もあっての志望変更だと知りました。これまでの頑張りを知っているだけに、幼稚園教諭養成課程を持つ4年制大や奨学金制度を紹介しましたが、生徒の意思は変わりませんでした。
 私は、何度も生徒に確認を取り、生徒の真意を問うことが重要であること、そして、たとえ本人の希望であっても、それが生徒にとって最善の選択なのか、慎重に検討することの大切さに気づかされました。
 「キャンパスの雰囲気や授業に対するイメージギャップから、入学後、こんなはずではなかったと思い悩むケースも例年見られる。教師は、事前に生徒本人と保護者に細かな意思確認を続け、生徒が本当に希望する進路実現を支援していくことが大切」
 進路指導主事からのこの言葉は、それからずっと私の心の中で響いています。幸い本校には、クラス担任としての指導ノウハウを高める場や機会が多く用意されています。先輩教師からアドバイスを受け、勉強を続ける毎日です。



栗原雄平

群馬県立高崎女子高校

栗原雄平

Kuribara Yuhei
教職歴・赴任歴共に4年目。3学年担任。
「思いやりと感謝はいつの時代にも必要なもの。
この2つを大切にしてほしい」


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