特集 高め合う担任の進路指導力
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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多面的な生徒把握がクラス担任の面談に生きる

 各学年には、進路担当の教師が1学年3名、2学年3名、3学年5名おり、その中の主担当者が中心となって検討会のための資料が作成される。図1前ページ)のように、生徒の現状や傾向、課題を多面的に捉えるために、図やグラフを活用するなど、生徒の特徴をつかみやすくする工夫がなされている。
 「検討会では、一人ひとりの生徒に対して、あらゆる角度から検討が加えられます。1名の生徒につき1枚のシートで、生徒の学力、学習状況、学習・進路に対する意識など、さまざまな項目を整理していきます」(3学年主任・久保元成先生)
 検討会では、この分析シートを基にして、クラス担任から生徒の状況が報告され、他教師から意見・アドバイスが出されていく。
 「クラス担任は、なるべくその生徒の傾向や課題など、ポイントを絞った報告を行います。検討会では、それに対する他教師からの意見やアドバイスに多くの時間が費やされます。各教科・進路・部活動の担当からは、生徒の教科学力のバランス、進路意識、部活動との両立などさまざま質問や意見が出され、1人の生徒に対して多面的に検討を行っていくことになります。このような検討会を経るからこそ、クラス担任の教師は自信を持って、面談に臨むことができるのです」(久保先生)


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