教師が意識を変えることによって、生徒も変わることを身をもって経験した同校。教師と生徒が進路の話をするのは、今では日常となった。
「卒業生は、今でも学校に遊びに来て、後輩の学習の手助けをしたり、部活動に参加したりしてくれます。先輩の生き生きとした姿を見た生徒は、『自分も頑張れば、進学できるんだ』と前向きになっています」(山口教頭)
07年5月には生徒と保護者が参加する「進路講演会」を開き、進学に必要な費用や奨学金のことなど、より具体的な情報を提供した。今後は、職員の総意で作成した「キャリア教育推進計画」を基に、更に進路指導を充実させていく。
「現代には不登校に悩む生徒が多くいます。その生徒の未来を一緒に考え、光を当てる。これが、今後の定時制に求められる役割の一つではないかと考えています」(塚田先生)
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