生きたデータの見せ方・つくり方 2年生を受験生にする「3年0学期」の意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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目標3 受験に向かうモチベーションを醸成する
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
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図4,5
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■モチベーションを高める声かけの観点 Excelダウンロード(20KB)
データ作成・加工の POINT

面談で学習面の確認・指導を行う場合、どうしても「足りないところ、強化すべきところ」を指摘し、生徒に「このままではいけない」というメッセージを送るだけで終わってしまいがちだ。確かに、高3進級を前に、基礎固めや苦手克服に取り組ませたい時期であり、弱点を指摘する面談になってしまうのは仕方のない面もあるだろう。しかし、生徒自身に明確な危機感や焦りがない段階で、大学受験に前向きに取り組む姿勢を醸成するためには、生徒の良いところを褒め、生徒の自己肯定感を醸成し、やる気を引き出すことが重要になってくる。そこで、(4)のようなこれまでの模試成績推移表を面談などに用い、評価すべき点を見つけ、そこをきっかけに学習習慣の具体的な改善点を提案していくと効果的だろう。その際、(5)のような声かけの観点リストを作成し、学年団で共有しておけば、担任団の指導に一貫性が保てるはずだ。

プラスαの一工夫
面談で具体的な改善点を提示する
成績が下降している生徒、伸び悩んでいる生徒など、一見褒める材料が見当たらない生徒もいるだろう。そんな生徒には、面談を通して、その背景を探ることが重要だ。原因を突き止め、改善のためにまず何ができるかを生徒と共に考えていく。その際、前述の学習記録を基に話すと、原因や改善点が見えやすい。更に、ここで決めた改善点を生徒が実行していけば、それを褒め、モチベーションの向上へとつなげていくことができる。
模試を活用したモチベーションの維持を
志望校が明確に決まり、既にモチベーションが高まっている生徒も多いだろう。そういった生徒には、模試を利用して、自主的な学習を促したい。短期的な目標として、例えば、進研模試2年生1月記述と2月マークを利用させ、現段階の得意科目でどれだけ力が発揮できるかを定点観測させる。そして、現段階の力を認識させ、目標点到達までに、どの科目で、どのようなことを、いつまでに、どれだけ取り組むかを考えさせ、実行させる。1月からの3か月間、志望校合格に向けた具体的な取り組みに没頭させることで、モチベーションを保つことができるだろう。

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