面談で学習面の確認・指導を行う場合、どうしても「足りないところ、強化すべきところ」を指摘し、生徒に「このままではいけない」というメッセージを送るだけで終わってしまいがちだ。確かに、高3進級を前に、基礎固めや苦手克服に取り組ませたい時期であり、弱点を指摘する面談になってしまうのは仕方のない面もあるだろう。しかし、生徒自身に明確な危機感や焦りがない段階で、大学受験に前向きに取り組む姿勢を醸成するためには、生徒の良いところを褒め、生徒の自己肯定感を醸成し、やる気を引き出すことが重要になってくる。そこで、(4)のようなこれまでの模試成績推移表を面談などに用い、評価すべき点を見つけ、そこをきっかけに学習習慣の具体的な改善点を提案していくと効果的だろう。その際、(5)のような声かけの観点リストを作成し、学年団で共有しておけば、担任団の指導に一貫性が保てるはずだ。
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