2年生の3学期は、授業が休みになる日が多く、生徒が教師の手を離れる時間も多くなる。だが、2年生にとって受験はまだ先のことであり、学習へのモチベーションは上がりにくい。そのため、計画的な学習ができないまま3年生に進級して、最後の部活動や学校行事に没頭し、夏休み前後までに基礎固めが終わらない生徒も少なくない。 受験勉強が本格化するのは3年生になってからでも、2年生の3学期のうちに、計画的に学習に取り組んでみるよう生徒に指導することは、3年生に進級した際のスタートダッシュをスムーズにするはずだ。つまり、主体的な学習ができる受験生に、いち早くなるための助走期間として、3年0学期を捉えたい。それだけに、生徒の弱点や苦手を指摘し、改善を迫る指導だけでなく、長所や得意を発見し、前向きに学習に向かわせる指導も重要になってくる。