「事前に『Procedure』の内容を暗記し、どの場面でどのような質問をするのか、どのタイミングで活動に取り組ませるのかなど、シミュレーションをして授業に臨んでいました」
定期考査の内容も大きく変わった。以前は当該単元のテキストを載せて「下線部を訳せ」「適切な前置詞を補え」という設問だったが、今は知識やスキルの活用を重視した設問になった。例えば、07年度後期中間考査では、教科書のテキストを示し、続きを英文で書かせる設問をした。その際「指定したイディオムを使う」「単元にかかわる文法(この場合は関係代名詞)を○か所以上使う」といった指示を出し、身につけさせたい力が何であるかを明確にした。
採点では、間違いをすべて指摘するのではなく、当該単元で扱った部分のみを厳密にチェックしている。そのため、定期考査で何を評価するのか、必ず試験前に教師間で目線を合わせている。
「スペルや前置詞のミスまで指摘していると、この試験で求められている力が何であるのか、生徒に見えにくくなってしまいます。特に1年次ではできるだけ多く英文を書いた生徒を評価し、英語に対する前向きな姿勢を育てるようにしています」(松井先生) |