特集 組織の中で伸ばす教科指導力
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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生徒のやる気が教師の前向きな姿勢を引き出す

 オールイングリッシュの授業に対する生徒の評価は高い。生徒へのアンケート結果を見ると、「50分を短く感じる」「授業に参加している感じがする」といった前向きな意見がほとんどだ。進研模試、GTEC forSTUDENTSの成績は、オールイングリッシュ導入前より大幅に伸びた。「生徒自身が授業に満足し、かつ成績も向上しているとなれば、この方法で突き進むだけです。生徒のやる気が私たちの前向きな姿勢を引き出しています」と松井先生は指摘する。
 教師自身の英語力も向上している。1学年担任の田中嘉寛先生は「英語を話すのはあまり得意ではなかったので、コミュニカティブな授業を始めてからは、『Procedure』や英英辞典を片手に、入念に事前準備をしています。日々の努力の積み重ねで英語力が高まり、授業もスムーズに行えるようになりました」と話す。英語力の向上が教師の自信となり、授業の充実にもつながっている。
 07年度にはSELHiの指定を受け、コミュニカティブな指導を継続している。今後は3年次のリーディングにディベートやディスカッションを取り入れ、3年間を通した指導体制を確立していくのが目標だ。


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