指導変革の軌跡 石川県立七尾東雲高校「進路指導の構築」
VIEW21[高校版] 新しい進路意識向上のパートナー
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生徒が普段行うすべての活動が「きっかけ」となる

 生徒の進路実現を図るには、本人の適性と選んだ進路とのミスマッチを防ぐためにも、進路意識の醸成が不可欠となる。同校では1年次は職場見学と上級学校訪問、2年次はインターンシップと大学教員を招いての模擬授業というように、就職と進学の両方を見据えた活動を取り入れている。
 「こうした活動で重要なことは、事前と事後の指導だと思います。これまでは行事を行うだけで精いっぱいで、事前・事後指導まではなかなか手が回りませんでしたが、今後は手厚くしていきたいと考えています。例えば、2年次に行うインターンシップのときには、既に事後指導として行っているレポート作成やクラス内の発表以外に、事前指導として1年次末から仕事研究に取り組ませる予定です。職業に対する知識と意識を高めた上で、インターンシップに臨ませるようにしたいと考えています」(菅先生)
 更に同校では、文部科学省のキャリア教育推進事業の指定校となったことを受けて、07年度からキャリアアドバイザー制度を開始した。進路指導の経験が豊富な元教師を相談員として外部から招き、週1、2日進路指導室で生徒の進路相談にあたってもらうという取り組みだ(図2)。
図2:キャリアアドバイザー面接票の例
図
*資料を基に編集部で作成
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■キャリアアドバイザー面接票 Wordダウンロード(29KB)
 「アドバイザーの先生は職業について豊かな知識を持っていることもあり、迷いがある生徒や、将来が定まっていない生徒に適切なアドバイスができます。生徒からも『今まで知らなかったことを聞けた』と好評です。この取り組みも、生徒の進路意識の醸成に大きな効果をもたらしつつありますね」(菅先生)

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