2011年度の小学校を皮切りに全面実施される新学習指導要領は、教育基本法と学校教育法の改正を反映したものになります。この中で、学力の重要な要素を、(1)基礎的・基本的な知識・技術の習得、(2)知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等、(3)学習意欲、と明確に規定し、新学習指導要領もこれらの学力観・学習指導観を踏まえた内容になっています。
更に、高校の新学習指導要領は小・中学校の新学習指導要領の影響を受けています。特に積み上げ教科である数学と理科では、小・中・高と系統性の高い学習内容になります。中学校の学習内容を検証し、中高の連携を改めて考える必要があるでしょう。
小・中学校では、「習得・活用・探究」を重視した指導に変化していきます。高校でも、小・中学校で育んできたこれらの力を更にどのように伸ばしていくのかが、「生きる力」を育むために重要になるのではないでしょうか。 |